新着情報

2020-08-07 14:51:00

   「座り」を快適にするために,身体の状態や大きさを見極めた上で,車いすや専用のクッションを選んだり,合わせたりする技術のことで,診療報酬の算定基準介護報酬の算定基準にもなっています.座位姿勢だけでなく,適切な移乗(介助)方法や駆動(移動)方法,車いすを使用する生活行為や住環境なども含めて,生活全体を見ながら課題の解決に取り組みます.

 

   利用者の自立度向上による職員負担の軽減,褥瘡・拘縮などの二次障害の防止,頻繁な座り直しが不要となることによる密接機会の減少などに効果的です.

 

   個別対応が可能な車いすやクッションを揃えるだけでは,車いすシーティングは導入できず,下記に示す体制を整えることが必要です.

 

【車いすシーティングの実際】

   ①座りに関する課題についてお話をうかがい,病状の経過などを確認します

   ②関節の動く範囲や筋力,マヒの状態(体幹機能や座位保持機能)を確かめます

   ③車いすの座面の幅や奥行き,座面や背面の高さなどに相当する,身体のサイズを測ります

   ④食事や娯楽などの座ってすることや移乗方法などを確かめます

   ⑤それらに見合った車椅子や専用のクッションなどを見立て,角度や高さなどを調整します

   ⑥車椅子の操作や移乗の練習,移乗補助用具の導入,介護者への研修などを行います

   ⑦定期的に身体状況の再評価と適合確認,車椅子やクッションなどのメンテナンスを行います